2002/9/30 昨日の友人との会話より。
「最近の映像技術はCG抜きにはありえないのだが、その多くが表現の為でなくコストダウンのために用いられている」
すべてがそうとは言いきれないが、最近TVや映画を見るとそういった見方も否定できなくはない。
一部誤解があるようだが本来CGは手がかかるものだ。確かに色の補正や、やりなおしが無限に出来るといったメリットはあるが、それは即ち「終わりの一線をどこへ持っていくか」ということでもある。
つまりクリエイターが納得するまで作りこめる半面、どこまででも触れてしまうのでキリがないのだ。表現を突き詰めていけばCGはアナログよりも遥かに手がかかる。
その上CGは制作者のイメージを忠実に再現できるが故にイメージ以上のものを創るのが難しい為、創り手の能力をあからさまに露呈する。
私なぞはそれが怖くて手書きにこだわっていると言うもっぱらの噂である。(苦笑)
確かに今のコストにがんじがらめの表現の有様は芳しいとはいえまい。無論ビジネスである以上コストは避けて通れぬ話だが、一表現者の端くれとしてコストにとらわれ過ぎぬようにしなければならないと自戒した次第。 |