(註)
ハーレー・ダヴィッドソンは主に挟角45°のVツインエンジンを自社で開発しているが、その歴史は1909年まで遡ることができる。最も初期のVツインは吸気OHV、排気SVのオホッツバルブ……通称「Fヘッド」、次に吸排気共にSVの「フラットヘッド」(1929~'74年)、そしてOHVの「ナックルヘッド」('36~'47年)、「パンヘッド」('48~'65年)、「ショベルヘッド」('66~'83年)、「ブロックヘッド(V2エヴォリューション)」('84~'99年)、そして'02年現在の「ファットヘッド」('99~)となっている。それぞれの通称はシリンダーヘッドやロッカーカバー形状から付けられている。
『ヨンパチ』とは初期型のパンヘッドエンジンを旧来のスプリンガー&リジッドサスペンションの車体に搭載したもの。生産は1948年の一年のみで生産台数は1000ccのELモデルが4519台、1200ccのFLモデルが8405台。'49年よりフロントサスペンションをテレスコピックとした「ハイドラグライド」モデルに移行している為、『ヨンパチ』は貴重な「パンヘッド」。