Gallery
YAMAHA SRX-6 (1985年モデル)
日本が空前のバブル景気に沸いた1980年代中ごろ、2輪業界もまたバブリーなレーサーレプリカブームの真っ只中にいた。
若者達はこぞってサーキットに峠にへと足を運んでしのぎを削り、メーカーは新型モデルを次々に投入し、旧型モデルは続々登場する新型モデルに駆逐されていく。速くないモーターサイクルはその存在理由さえ否定されかねなかった時代。
SRXはそんな時代に「大人のためのスポーツシングル」を標榜して1985年にデビューする。
足回りは当時にあってさえ既にクラシカルな前後18インチ、リアサスペンションにはコンベンショナルなツインショック、SR同様オフロードモデルのXT600(400)をロード用にチューニングした空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンを鋼管ダブルクレードルフレームでパッケージング。軽量な車体にパンチのあるエンジンの組み合わせで、タイトな峠では侮れない実力を見せる。
また、素材にまでこだわりを見せた美しいボディーワークも相俟って、スペックだけではない2輪の魅力をアピールし、エンスージアスティックなライダーに絶大な支持を得る事となる。
このモデルによって「単気筒=旧車」の図式は払拭され、モダンシングルの先駆として「走りのシングル」の性格を強めながら2度のマイナーチェンジと1度のフルモデルチェンジを経るが、'95年に惜しまれつつも生産を終了。(400ccモデルは'99年まで生産されていた)
単気筒の魅力を広く知らしめたモデルのリニューアルを望む声も少なくない。
(写真は管理人の所有車)
全長 | 2,085mm |
全幅 | 705mm |
全高 | 1,055mm |
ホイールベース | 1,385mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 760mm |
キャスター/トレール | 26°/108mm |
乾燥重量 | 149kg |
エンジン形式 | 空冷4サイクルガソリンSOHC単気筒4バルブ |
潤滑方式 | ドライサンプ |
排気量 | 608cc |
ボア×ストローク | 96.0×84.0mm |
圧縮比 | 8.5 |
最高出力 | 42ps/6500rpm |
最大トルク | 4.9kg/5500rpm |
変速機 | 常時噛合式リターン5速 |
タイヤサイズ | F:100/80-18 R:120/80-18 |
フューエルタンク容量 | 15L |
エンジン排気量 | 660cc(SOHCエンジニアリング製) |
ボア×ストローク | 100.0×84.0mm |
オイルクーラー | アールズ4.5インチ10段 |
ブリーザー | NAG S.E.D.製IPCV-Superb Force"R" |
カムシャフト | ヨシムラSt-2 |
バルブスプリング | ヨシムラ |
点火システム | ウオタニSP-II |
キャブレター | ミクニTMR-34 |
マフラー | ヨシムラ サンパー改チタンサイレンサー+エキパイ |
クラッチ | FCC |
Fフォーク | WPプロラインスプリング+ASHフォークオイル +NAG SED製NDS(Nekoashi Damper System) |
Rショック | WP Stereo-Spin |
Fキャリパー | ブレンボ サンドキャスト |
Fブレーキディスク | T-MAX500用セミフローティング |
ドリブンスプロケット | ISA 35T |
ハンドルバー | マグラ |
シート | カールズバッド製 |
ステップ | NAG S.E.D.製ワンオフ |