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DUCATI MONSTER900 (1995年モデル)
1990年代初頭からWSB(ワールドスーパーバイク選手権)で幾度となく勝利してきたイタリアの雄DUCATIは、1992年ケルン国際見本市で一台のモデルを発表した。
アルゼンチン人デザイナー、ミゲール・ガルーツィの手になるそれはそれまでのDUCATIのデザイン方程式…すなわちカウルとセパレートハンドルからは最も縁遠いネイキッドと呼ばれるモデルであった。
当初その先進的なデザインに反発したドゥカティストも多かったと聞くが、新しい世紀を迎えた現在、MONSTERはDUCATIになくてはならないヒットモデルへと成長する。
旧851/888系を祖とするフレームに900SSで熟成された空油冷2バルブデスモLツインエンジンを搭載したこのモデルは、軽快なハンドリングと扱いやすいパワーでコミューターとしての適性を発揮する一方、ひとたび峠やサーキットに持ち込むとDUCATI本来の乗り味を披露する。
流して乗るだけなら問題はないが、いざペースを上げようとするとDUCATIらしく高いライディングスキルを要求する、玄人好みの味つけとなっている。
DUCATIはイヤーモデルと言えるモデルチェンジを行うが、大きな変更は'95年(電装系の信頼性アップ)、'98年(リアフェンダー、ウインカー等のデザイン変更)、'00年(インジェクションの導入)、'02年('02年のS4発表に伴い一般モデルもフレームをST系へと変更)となっており、'03年1000DS(Dual Spark:ツインプラグ)エンジンを搭載したMonster1000DSがデビュー。05年には片持ちスイングアームとしたS2Rへと進化は続いている。
| 全長 | 2,060mm |
| 全幅 | 790mm |
| 全高 | 1,080mm |
| ホイールベース | 1,430mm |
| 最低地上高 | NA |
| シート高 | 770mm |
| キャスター/トレール | 24°/NA |
| 乾燥重量 | 178kg |
| エンジン形式 | 空冷4サイクルガソリンOHC2気筒デスモドローミック2バルブ |
| 潤滑方式 | ウェットサンプ |
| 排気量 | 904.1cc |
| ボア×ストローク | 92.0×68.0mm |
| 圧縮比 | 9.2 |
| 最高出力 | 78hp/8,250rpm |
| 最大トルク | 7.4kg-m/6,500rpm |
| 変速機 | 常時噛合式リターン6速 |
| タイヤサイズ | F:120/70ZR17 R:170/60ZR17 |
| フューエルタンク容量 | 16L |
| マフラー | TERMIGNONI |
| Rショック | OHLINS 46HRC |
| カウリング | OVER カーボン |

