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KAWASAKI 750RS(Z2)

70年代初頭に2ストローク3気筒で一世を風靡したKAWASAKIが、次世代の頂点を狙い満を持して送り出したのが当時レーサーでしかありえなかったDOHC4気筒エンジンを搭載するZ1であった。
ボア×ストローク66mmスクウェアのツインカム903ccから82ps/8500rpmを出力し、最高速度200km/h以上、0-400mを12秒と当時の超高性能車として大成功を収めた。

 

当時750ccを超える単車を国内販売しないと言う自主規制があり、Z1をそのまま国内で発売することが出来なかったために750ccへと排気量を落として発売されたのがここに挙げる750RS……通称Z2(ゼッツー)である。

 

当時市販化されていたツインカムマルチといえばMVアグスタ(それさえも後輪シャフト駆動の上に非常に高価で、マスプロモデルとはいえおいそれと買える代物ではなかった)くらいであったことを考えると、このモデルが与えた衝撃の大きさが分かろう。
動力性能でもZ1に遜色なく、220km/hスケールのスピードメーターを時に振り切るほど速く、「ナナハン」の風格もあって絶大な支持を受ける。
そしてHONDA CB750と並んで以後のジャパニーズスタンダードたるマルチ(4気筒)エンジンの素地を作ったのもこのモデルから。
30年の時を越えた今もなお人々を魅了し、輝き続ける日本のオートバイ史の至宝……それがZ2である。
(管理人写す:オーナー・藤田克幸氏)

 

750RS ●BASIC SPECIFICATION
全長 2,200mm
全幅 865mm
全高 1,170mm
ホイールベース 1,500mm
最低地上高 165mm
シート高 N.A.
キャスター/トレール 26°/90mm
乾燥重量 230kg
エンジン形式 空冷4サイクルガソリンDOHC4気筒2バルブ
潤滑方式 ウェットサンプ
排気量 746cc
ボア×ストローク 64.0×58.0mm
圧縮比 9.0
最高出力 69ps /9,000rpm
最大トルク 5.9kg-m /7,500rpm
変速機 常時噛合式リターン5速
タイヤサイズ F:3.25-19  R:4.00-18
フューエルタンク容量 17L

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