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キャブレター(Carburetor)とは何か

キャブレターとはエンジンの吸入負圧(空気を吸い込もうとする力)を利用してガソリンと空気を混ぜ合わせ、火の付きやすいガス状(混合気と言います)にしてエンジンへ送りこむ器械のことを言います。


キャブレター自体に動力はありません。つまりアクセルオンでガソリンが噴射されると言う訳ではないのです。

では、スロットルを操作すると一体キャブレターでどんな事が起こるのでしょう?

ここではキャブレターについて、初心者の方でもゆっくり読めばわかるようにご説明いたします。

 
 
キャブレターの原理

流れるモノ(水や空気など)の事を流体と呼びますが、流体には特徴があって「早く流れる流体の周囲は圧力が低くなる」のです。乱暴に言うと、早く流れるモノには周囲のモノを吸い込もうとする力が発生するのです。この特性を、発見者の名にちなんで「ベルヌーイの法則」と呼びます。

 

キャブレターはこの「ベルヌーイの法則」を利用しています。

 

エンジンの吸気バルブだけが開いた状態で、ピストンが下がるとシリンダー内は負圧になって吸気ポートから空気を吸い込もうとします。注射器と同じ理屈ですね。すると吸気ポートに直結したキャブレターから空気を取り込む事になって、キャブレターの中の管(図の中のメーンボア)に空気の流れが出来ます。

そうすると先ほどの「ベルヌーイの法則」によってメーンボア内の圧力が下がります。

 

圧力が下がると下(フロートチャンバー)に貯めておいたガソリンが吸い上げられて、メーンボア内で細かいつぶ(霧)状になってシリンダー内へと引き込まれていくのです。

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